1[18:33]王,わう大,おほいに感,いたみ門,もんの樓,にかいにのぼりて哭,なけり彼,かれ行,ゆきながらかくいへりわが子,こアブサロムよわが子,こわが子,こアブサロムよ鳴呼,ああわれ汝,なんぢに代,かはりて死,しにたらん者,ものをアブサロムわが子,こよわが子,こよ
2[1]時,ときにヨアブに告,つぐる者,ものありていふ視,みよ王,わうはアブサロムの爲,ために哭,なき悲,かなしむと
3[2]其,その日,ひの勝利,かちは凡,すべての民,たみの悲哀,かなしみとなれり其,そは民,たみ其,その日,ひ王,わうは其,その子,このために憂,うれふと言,いふを聞,ききたればなり
4[3]其,その日,ひ民,たみは戰爭,たたかひに逃,にげて羞,はぢたる民,たみの竊,しのびて去,さるがごとく竊,しのびて城邑,まちにいりぬ
5[4]王,わうは其,その面,かほを掩,おほへり王,わう大,おほ聲,ごゑに叫,さけびてわが子,こアブサロムよアブサロムわが子,こよわが子,こよといふ
6[5]ここにヨアブ家,いへにいり王,わうの許,もとにいたりていひけるは汝,なんぢ今日,こんにち汝,なんぢの生命,いのちと汝,なんぢの男子,むすこ汝,なんぢの女子,むすめの生命,いのちおよび汝,なんぢの妻,つま等,たちの生命,いのちと汝,なんぢの妾等,めかけたちの生命,いのちを救,すくひたる汝,なんぢの凡,すべての臣僕,けらいの顏,かほを羞,はぢさせたり
7[6]是,こは汝,なんぢおのれを惡,にくむ者,ものを愛,あいしおのれを愛,あいする者,ものを惡,にくむなり汝,なんぢ今日,けふ汝,なんぢが諸侯伯,つかさをも諸僕,けらいをも顧,かへりみざるを示,しめせり今日,けふ我,われさとる若,もしアブサロム生,いきをりて我儕,われら皆,みな死,しにたらば汝,なんぢの目,めに適,かなひしならん
8[7]されど今,いま立,たちて出,いで汝,なんぢの諸僕,けらいたちを慰,なぐさめてかたるべし我,われヱホバを指,さして誓,ちかふ汝,なんぢ若,もし出,いでずば今夜,こんや一人,ひとりも汝,なんぢとともに止,とどまるものなかるべし是,これは汝,なんぢが若,わかき時,ときより今,いまにいたるまでに蒙,かうむりたる諸,もろもろの災禍,わざはひよりも汝,なんぢに惡,あしかるべし
9[8]是,ここに於,おいて王,わうたちて門,もんに坐,ざす人々,ひとびと凡,すべての民,たみに告,つげて視,みよ王,わうは門,もんに坐,ざし居,をるといひければ民,たみ皆,みな王,わうのまへにいたる然,されどイスラエルはおのむの其,その天,てん幕,まくに逃,にげかへれり
10[9]イスラエルの諸,もろもろの支派,わかれの中,うちに民,たみ皆,みな爭,あらそひていひけるは王,わうは我儕,われらを敵,てきの手,てより救,すくひいだしまた我儕,われらをペリシテ人,びとの手,てより助,たすけいだせりされど今,いまはアブサロムのために國,くにを逃,にげいでたり
11[10]また我儕,われらが膏,あぶらそそぎて我儕,われらの上,うへにかきしアブサロムは戰爭,いくさに死,しねりされば爾,なんぢら何,なんぞ王,わうを導,みちびきかへらんことと言,いはざるや
12[11]ダビデ王,わう祭司,さいしザドクとアビヤタルに言,いひつかはしけるはユダの長老等,としよりたちに告,つげて言,いヘイスラエルの全家,ぜんかの言語,ことば王,わうの家,いへに達,たつせしに爾,なんぢら何,なんぞ王,わうを其,その家,いへに導,みちびきかへる最後,いやはてとなるや
13[12]爾等,なんぢらはわが兄弟,きやうだい爾,なんぢらはわが骨,こつ肉,にくなりしかるになんぞ爾等,なんぢら王,わうを導,みちびき歸,かへる最後,いやはてとなるやと
14[13]又,またアマサに言,いふべし爾,なんぢはわが骨,こつ肉,にくにあらずや爾,なんぢヨアブにかはりて常,つねにわがまへにて軍長,ぐんのかしらたるべし若,もしからずば神,かみ我,われに斯,かくなし又,また重,かさねてかくなしたまへと
15[14]かくダビデ、ユダの凡,すべての人,ひとをして其心,そのこころを傾,かたむけて一,いち人,にんのごとくにならしめければかれら王,わうにねがはくは爾,なんぢおよび爾,なんぢの諸,すべての臣僕,けらい歸,かへりたまへといひおくれり
16[15]是,ここにおいて王,わう歸,かへりてヨルダンにいたるにユダの人々,ひとびと王,わうを迎,むかへんとて來,きたりてギルガルにいたり王,わうを送,おくりてヨルダンを濟,わたらんとす
17[16]時,ときにバホリムのベニヤミン人,びとゲラの子,こシメイ急,いそぎてユダの人々,ひとびととともに下,くだりダビデ王,わうを迓,むかふ
18[17]一,いつ千,せんのベニヤミン人,びと彼,かれとともにあり亦,またサウルの家,いへの僕,しもべヂバも其,その十五人,にんの男子,むすこと二十人,にんの僕,しもべをしたがへて偕,ともに居,ゐたりしが皆,みな王,わうのまへにむかひてヨルダンをこぎ渡,わたりれり
19[18]時,ときに王,わうの家族,かぞくを濟,わたしまた王,わうの目,めに善,よしと見,みゆるところを爲,なさんとて濟舟,わたしぶねを濟,わたせり爰,ここにゲラの子,こシメイ、ヨルダンを濟,わたれる時,とき王,わうのまへに伏,ふして
20[19]王,わうにいひけるはわが主,しゆよねがはくは罪,つみを我,われに歸,きするなかれまた王,わうわが主,しゆのエルサレムより出,いでたまへる日,ひに僕,しもべが爲,なしたる惡,あしき事,ことを記憶,おぼえたまふなかれねがはくは王,わうこれを心,こころに置,おきたまふなかれ
21[20]其,そは僕,しもべ我,わが罪,つみを犯,をかしたるを知,しればなり故,ゆゑに視,みよ我,われ今日,こんにちヨセフの全家,ぜんかの最初,いやさきに下,くだり來,きたりて王,わうわが主,しゆを迓,むかふと
22[21]然,しかるにゼルヤの子,こアビシヤイ答,こたへていひけるはシメイはヱホバの膏,あぶらそそぎし者,ものを詛,のろひたるに因,よりて其,それがために誅,ころさるべきにあらずやと
23[22]ダビデいひけるは爾,なんぢらゼルヤの子,こよ爾,なんぢらのあづかるところにあらず爾等,なんぢら今日,けふ我,われに敵,てきとなる今日,けふ豈,あにイスラエルの中,うちにて人,ひとを誅,ころすべけんや我,われ豈,あにわが今日,けふイスラエルの王,わうとなりたるをしらざらんやと
24[23]是,ここをもて王,わうはシメイに爾,なんぢは誅,ころされじといひて王,わうかれに誓,ちかへり
25[24]爰,ここにサウルの子,こメピボセテ下,くだりて王,わうをむかふ彼,かれは王,わうの去,さりし日,ひより安,やすらかに歸,かへれる日,ひまで其,その足,あしを飾,かざらず其,その鬚,ひげを飾,かざらず又,また其,その衣,ころもを濯,あらはざりき
26[25]彼,かれエルサレムよりきたりて王,わうを迓,むかふる時,とき王,わうかれにいひけるはメビボセテ爾,なんぢなんぞ我,われとともに往,ゆかざりしや
27[26]彼,かれこたへけるはわが主,しゆ王,わうよわが僕,けらい我,われを欺,あざむけり僕,しもべはわれ驢馬,ろばに鞍,くらおきて其,それに乘,のりて王,わうの處,ところにゆかんといへり僕,しもべ跛者,あしなへなればなり
28[27]しかるに彼,かれ僕,しもべを王,わうわが主,しゆに讒言,ざんげんせり然,しかれども王,わうわが主,しゆは神,かみの使,つかひのごとし故,ゆゑに爾,なんぢの目,めに善,よしと見,みゆるところを爲,なしたまへ
29[28]わが父,ちちの全家,ぜんかは王,わうわが主,しゆのまへには死,しにたる人,ひとなるのみなるに爾,なんぢ僕,しもべを爾,なんぢの席,せきにて食,くらふ者,ものの中,うちに置,おきたまへりされば我,われ何,なにの理,ことはりありてか重,かさねて王,わうに哀訴,うつたふることをえん
30[29]王,わうかれにいひけるは爾,なんぢなんぞ重,かさねて爾,なんぢの事,ことを言,いふや我,われいふ爾,なんぢとヂバ其,その地,ちを分,わかつべし
31[30]メピボセテ王,わうにいひけるは王,わうわが主,しゆ安然,やすらかに其,その家,いへに歸,かへりたまひたればかれに之,これを悉,ことごとくとらしめたまへと
32[31]爰,ここにギレアデ人,びとバルジライ、ロゲリムより下,くだり王,わうを送,おくりてヨルダンを渡,わたらんとて王,わうとともにヨルダンを濟,わたれり
33[32]バルジライは甚,はなはだ老,おいたる人,ひとにて八十歳,さいなりきかれは甚,はなはだ大,おほいなる人,ひとなれば王,わうのマハナイムに留,とどまれる間,あひだ王,わうを養,やしなへり
34[33]王,わうバルジライにいひけるは爾,なんぢ我,われとともに濟,わたり來,きたれ我,われエルサレムにて爾,なんぢを我,われとともに養,やしなはん
35[34]バルジライ王,わうにいひけるはわが生命,いのちの年,としの日,ひ尚,なほ幾何,いくばくありてか我,われ王,わうとともにエルサレムに上,のぼらんや
36[35]我,われは今日,こんにち八十歳,さいなり善,よきと惡,あしきとを辨,わきまへるをえんや僕,しもべ其,その食,くらふところと飮,のむところを味,あじはふをえんや我,われ再,ふたたび謳歌之,うたうたふ男,をとこと謳歌之,うたうたふ女,をんなの聲,こゑを聽,ききえんや僕,しもべなんぞ尚,なほ王,わうわが主,しゆの累,わづらひとなるべけんや
37[36]僕,しもべは王,わうとともにヨルダンを濟,わたりて只,ただ少,すこしくゆかん王,わうなんぞこの報賞,むくいを我,われに報,むくゆるに及,およばんや
38[37]請,こふ僕,しもべを歸,かへらしめよ我,われ自己,おのれの邑,まちにてわが父母,ちちははの墓,はかの側,そばに死,しなん但,ただし僕,しもべキムハムを視,みたまへかれを王,わうわが主,しゆとともに濟,わたり往,ゆかしめたまへ又,また爾,なんぢの目,めに善,よしと見,みる所,ところを彼,かれになしたまへ
39[38]王,わういひけるはキムハム我,われとともに濟,わたり往,ゆくべし我,われ爾,なんぢの目,めに善,よしと見,みゆる所,ところをかれに爲,なさん又,また爾,なんぢが望,のぞみて我,われに求,もとむる所,ところは皆,みな我,われ爾,なんぢのために爲,なすべしと
40[39]民,たみ皆,みなヨルダンを濟,わたれり王,わう渡,わたりりし時,とき王,わうバルジライに接吻,くちつけしてこれを祝,しゆくす彼,かれ遂,つひに己,おのれの所,ところに歸,かへれり
41[40]かくて王,わうギルガルに進,すすむにキムハムかれとともに進,すすめりユダの民,たみ皆,みな王,わうを送,おくれりイスラエルの民,たみの半,なかばも亦,またしかり
42[41]是,ここにイスラエルの人々,ひとびと皆,みな王,わうの所,ところにいたりて王,わうにいひけるは我儕,われらの兄弟,きやうだいなるユダの人々,ひとびと何故,なにゆゑに爾,なんぢを竊,ぬすみさり王,わうと其,その家族,かぞくおよびダビデとともなる其,その凡,すべての從者,じふしやを送,おくりてヨルダンを濟,わたりしやと
43[42]ユダの人々,ひとびと皆,みなイスラエルの人々,ひとびとに對,こたへていふ王,わうは我,われに近,ちかきが故,ゆゑなり爾,なんぢなんぞ此事,このことについて怒,いかるや我儕,われら王,わうの物,ものを食,くらひしことあるや王,わう我儕,われらに賜物,たまものを與,あたへたることあるや
44[43]イスラエルの人,ひとユダの人,ひとに對,こたへていひけるは我,われは王,わうのうちに十,とをの分,ぶんを有,もち亦,またダビデのうちにも我,われは爾,なんぢよりも多,おほくを有,もつなりしかるに爾,なんぢなんぞ我,われらを輕,かろんじたるやわが王,わうを導,みちびきかへらんと言,いひしは我,われ最初,いやさきなるにあらずやとされどユダの人々,ひとびとの言,ことばはイスラエルの人々,ひとびとの言,ことばよりも厲,はげしかりき