13衆人,ひとびとの中,うちより一人,ひとりイエスに曰,いひけるは師,しよ我,わが兄弟,きやうだいに〔遺業,ゆゐもつ|遺業,ゆいもつ〕を我,われに分,わかてよと命,いひたまへ
14イエス曰,いひけるは人,ひとよ誰,たがわれを立,たてて爾曹,なんぢらの裁判人,さいばんにんまた物,ものを分,わかつ者,ものと爲,なせしぞ
15イエス衆人,ひとびとに曰,いひけるは戒心,こころして貪心,たんしんを愼,つつしめよ夫,それ人,ひとの生命,いのちは〔所蓄,もちもの|所蓄,もつもの〕の饒,ゆたかなるには因,よらざる也,なり
16また譬,たとへを彼等,かれらに語,かたりて曰,いひけるは或,ある富,とめる人,ひとその田畑,たはたよく豐,みのりければ
17自,みづから忖,おもひいひけるは我,わが作物,つくりものを藏,をさむる所,ところなきを如何,いかんせん
18又,また曰,いひけるは我,われかく爲,なさん我,わが倉,くらを毀,こぼち更,さらに大,おほいなるを建,たてすべて我,わが作物,つくりものと貨,たからを其所,そこに藏,をさむべし
19斯,かくて靈魂,たましひに對,むかひ靈魂,たましひよ多年,たねんを過,すごすほどの許多,おほくの貨物,たからを有,もちたれば安心,あんしんして食,くひ飮,のみ樂,たのしめよと言,いはんとす
20然,しかるに神,かみこれに曰,いひけるは無知,おろかなる者,ものよ今夜,こよひなんぢが靈魂,たましひとらるること有,あるべし然,さらば爾,なんぢの備,そなへし物,ものは誰,たが有,ものになる乎,や
21凡,おほよそ己,おのれの爲,ために財,たからを積,たくはへ神,かみに就,ついて富,とまざる者,ものは此,かくの如,ごときなり
22イエスその弟子,でしに曰,いひけるは故,ゆゑに我,われなんぢらに告,つげん爾曹,なんぢら生命,いのちの爲,ために何,なにを食,くらひ身體,からだの爲,ために何,なにを着,きんとて思,おもひ煩,わづらふ勿,なかれ
23生命,いのちは糧,かてより優,まさり身體,からだは衣,ころもよりも優,まされり
24鴉,からすを思,おもひ見,みよ稼,まかず穡,からず倉,くらをも納屋,なやをも有,もたず然,されども神,かみはなほ此,これ等,らを養,やしなふ況,まして爾曹,なんぢらは鳥,とりよりも貴,たふときこと幾何,いくばくぞや
25爾曹,なんぢらのうち誰,たれかよく思,おもひ煩,わづらひて其,その生命,いのちを寸陰,すんいんも延,のべ得,えんや
26然,されば最小,いとちひさき事,ことすら能,あたはざるに何,なんぞ其,その他,ほかを思,おもひ煩,わづらふや
27百合花,ゆりは如何,いかにして生長,そだつかを思,おもへ勞,つとめず紡,つむがざる也,なり我,われ爾曹,なんぢらに告,つげんソロモンの榮華,えいぐわの極,きはみの時,ときだにも其,その裝,よそほひこの花,はなの一,ひとつに及,しかざりき
28神,かみは今日,けふ野,のに在,ありて明日,あす爐,ろに投,なげ入,いれらるる草,くさをも如此,かくよそはせ給,たまへば況,まして爾曹,なんぢらをや吁,ああ信仰,しんかううすき者,ものよ
29爾曹,なんぢら何,なにを食,くらひ何,なにを飮,のまんと求,もとる勿,なかれまた思,おもひ惑,まどふこと勿,なかれ
30凡,すべて是,これ等,らの物,ものは世界,せかいの邦人,くにびとの求,もとむるもの也,なりなんぢらの父,ちちは是,これ等,らの物,ものの爾曹,なんぢらに無,なくて叶,かなはぬ事,ことを知,しる
31ただ神,かみの國,くにを求,もとめめよ然,さらば是,これ等,らの物,ものは爾曹,なんぢらに加,くはへらるべし
32小,ちひさき羣,むれよ懼,おそるる勿,なかれ爾曹,なんぢらの父,ちちは喜,よろこびて國,くにを爾曹,なんぢらに予,あたへ給,たまはん
33爾曹,なんぢらの所有,もちものを售,うりて施,ほどこし己,おのが爲,ために常,つねに舊,ふるびざる財布,さいふすなはち盡,つきざる財寶,たからを天,てんに備,そなへよ其處,そこは盜賊,ぬすびとも近,ちかよらず蠧,しみも壞,そこなはざる也,なり
34爾曹,なんぢらの財寶,たからの在,あるところには爾曹,なんぢらの心,こころも亦,またそこに在,あるべし
35爾曹,なんぢら腰,こしに帶,おびし火燈,ともしびを燃,ともして居,をれ
36主人,しゆじん婚筵,こんえんより歸,かへり來,きたり門,もんを叩,たたかば速,すみやかに啓,ひらかん爲,ために彼,かれを待,まつ人,ひとの如,ごとくせよ
37主人,しゆじんきたりて其,その目,めを醒,さまし居,をるを見,みなば此,この僕,しもべは福,さいはひなり誠,まことに我,われなんぢらに告,つげん主人,しゆじんみづから腰,こしに帶,おびし僕,しもべを食,しよくに就,つかせ前,すすみて之,これに供事,きふじすべし
38或,あるひは二,に更,かうあるひは三,さん更,かうに主人,しゆじんきたりて然,しかなせるを見,みなば此,この僕,しもべは福,さいはひなり
39爾曹,なんぢらこれを知,しるべし若,もし家,いへの主人,しゆじん盜賊,ぬすびといづれの時,ときに來,きたるかを知,しらば其,その家,いへを守,まもりて破,やぶらせまじ
40然,されば爾曹,なんぢらも預,あらかじめ備,そなへせよ不意,おもはざるときに人,ひとの子,こきたらんと爲,すればなり
41ペテロ曰,いひけるは主,しゆよ此,この譬,たとへは我儕,われらに言,いふか又,または凡,すべての人,ひとに言,いふか
42主,しゆいひけるは時,ときに及,およびて食物,しよくもつを給與,あてがはしめん爲,ために主人,しゆじんがその僕,しもべ等,どもの上,うへに立,たてたる忠義,ちゆうぎにして智,さとき家宰,いへつかさは誰,たれなる乎,か
43其,その主人,しゆじんきたる時,ときに是,かくの如,ごとく勤,つとむるを見,みらるる僕,しもべは福,さいはひなり
44我,われまことに爾曹,なんぢらに告,つげん其,その所有,もちものを皆,みなかれに督,つかさどらすべし
45若,もしその僕,しもべ心,こころの中,うちに我,わが主人,しゆじんの來,きたるは遲,おそからんと思,おもひその僕,しもべ婢,しもめを扑,うちたたき食,くひ飮,のみして且,かつ酒,さけに醉,ゑひはじめば
46其,その僕,しもべの主人,しゆじんおもはざるの日,ひしらざるの時,ときに來,きたりて之,これを斬,きり殺,ころし其,その報,むくいを不信者,ふしんじやと同,おなじうすべし
47僕,しもべ主人,しゆじんの心,こころを知,しりながら預備,そなへせず亦,またその心,こころに從,したがはざる者,ものは扑,うたるること多,おほからん
48知,しらずして扑,うたるべき事,ことを作,なしし者,ものは扑,うたるる事,ことも少,すくなからん多,おほく予,あたへらるる者,ものは多,おほく求,もとめらるべし多,おほく托,あづくれば之,これより多,おほく求,もとむべし
49われ火,ひを地,ちに投,なげ入,いれん爲,ために來,きたれり我,われなにをか欲,のぞむ已,すでに此,この火,ひの燃,もえたらん事,ことなり
50われ受,うくべきのバプテスマあり其,その成,し遂,とげらるる迄,までは我,わが痛,いたみいかばかりぞ乎,や
51我,われは安全,あんぜんを地,ちに施,あたへんとて來,きたると意,おもふや我,われなんぢらに告,つげん然,しからず反,かへつて分爭,わかたしむ
52今,いまよりのち一,いつ家,けに五,ご人,にんあらば三,さん人,にんは二,に人,にんに敵對,てきたいし二,に人,にんは三,さん人,にんに敵對,てきたいして分,わかるべし
53父,ちちは子,こに子,こは父,ちちに母,ははは女,むすめに女,むすめは母,ははに姑,しうとめは其,その婦,よめに婦,よめは其,その姑,しうとめに敵對,てきたいして分,わかるべし
54イエスまた衆人,ひとびとに曰,いひけるは雲,くもの西,にしより起,おこるを見,みば直,ただちに雨,あめふらんと爾曹,なんぢらいふ果,はたして然,しかり
55南,みなみより風,かぜふけば暑,あつからんと爾曹,なんぢらいふ果,はたして然,しかり
56僞善者,ぎぜんしやよ天地,てんちの色象,いろを別,わかつことを知,しりて此,この時,ときを別,わかち能,あたはざるは何,なんぞや
57また何,なんぞ自,みづから公義,ただしきを審,さだめざる乎,か
58なんぢ〔訟,うつたふ|訟,うたふ〕る者,ものと共,ともに有司,つかさに往,ゆくとき〔途中,とちう|途中,とちゆう〕にて心,こころを盡,つくして彼,かれより釋,ゆるされんことを求,もとめよ恐,おそらくは〔訟,うつたふ|訟,うたふ〕る者,ものなんぢを裁判人,さいばんにんにひき裁判人,さいばんにんなんぢを下吏,したやくに付,わたし下吏,したやくなんぢを獄,ひとやに入,いれん
59我,われなんぢに告,つげん一,いつ錢,せんも殘,のこさず償,つくのふまでは爾,なんぢそこを出,いづることを得,えざる也,なり