1[31:55]ラバン朝,あさ蚤,つとに起,おき其,その孫,まごと女,むすめに接吻,くちつけして之,これを祝,しゆくせりしかしてラバンゆきて其,その所,ところにかへりぬ
2[1]茲,ここにヤコブその途,みちに進,すすみしが神,かみの使者,つかひこれにあふ
3[2]ヤコブこれを見,みて是,こは神,かみの陣,ぢん營,えいなりといひてその處,ところの名,なをマハナイム(二,に營,えい)となづけたり
4[3]かくてヤコブ己,おのれより前,さきに使者,つかひをつかはしてセイルの地,ちエドムの野,のにをる其,その兄,あにエサウの所,もとにいたらしむ
5[4]即,すなはち之,これに命,めいじて言,いふ汝等,なんぢらかくわが主,しゆエサウにいふべし汝,なんぢの僕,しもべヤコブ斯,かくいふ我,われラバンの所,ところに寄寓,やどりて今,いままでとどまれり
6[5]我,われ牛,うし驢馬,ろば羊,ひつじ僕,しもべ婢,しもめあり人,ひとをつかはしてわが主,しゆに告,つぐ汝,なんぢの前,まへに恩,めぐみをえんことを願,ねがふなりと
7[6]使者,つかひヤコブにかへりて言,いひけるは我等,われら汝,なんぢの兄,あにエサウの許,もとに至,いたれり彼,かれ四百人,にんをしたがへて汝,なんぢをむかへんとて來,きたると
8[7]是,これによりヤコブ大,おほいにおそれ且,かつくるしみ己,おのれとともにある人衆,ひとびとおよび羊,ひつじと牛,うしと駱駝,らくだを二隊,ふたくみにわかちて
9[8]言,いひけるはエサウもし一,ひとつの隊,くみに來,きたりて之,これをうたば遺,のこれるところの一隊,ひとくみ逃,のがるべし
10[9]ヤコブまた言,いひけるはわが父,ちちアブラハムの神,かみわが父,ちちイサクの神,かみヱホバよ汝,なんぢ甞,かつて我,われにつげて汝,なんぢの國,くににかへり汝,なんぢの親,しん族,ぞくに到,いたれ我,われなんぢを善,よくせんといひたまへり
11[10]我,われはなんぢが僕,しもべにほどこしたまひし恩惠,めぐみと眞實,まことを一,ひとつも受,うくるにたらざるなり我,われわが杖,つゑのみを持,もちてこのヨルダンを濟,わたりしが今,いまは二隊,ふたくみとも成,なるにいたれり
12[11]願,ねがはくはわが兄,あにの手,てよりエサウの手,てより我,われをすくひいだしたまへ我,われ彼,かれをおそる恐,おそらくは彼,かれきたりて我,われをうち母,ははと子,ことに及,およばん
13[12]汝,なんぢは甞,かつて我,われかならず汝,なんぢを惠,めぐみ汝,なんぢの子孫,しそんを濱,はまの沙,いさごの多,おほくして數,かぞふべからざるが如,ごとくなさんといひたまへりと
14[13]彼,かれその夜,よ彼處,かしこに宿,やどりその手,てにいりし物,ものの中,うちより兄,あにエサウへの禮物,おくりものをえらべり
15[14]即,すなはち牝,め山羊,やぎ二百牡山羊,をやぎ二十牝,め羊,ひつじ二百牡羊,をひつじ二十
16[15]乳,ちち駱駝,らくだと其,その子,こ三十牝,め牛,うし四十牡牛,をうし十牝,めの驢馬,ろば二十驢馬,ろばの子,こ十
17[16]而,しかして其,その群,むれと群,むれとをわかちて之,これを僕,しもべの手,てに授,わたし僕,しもべにいひけるは吾,われに先,さきだちて進,すすみ群,むれと群,むれとの間,あひだを隔,へだてておくべし
18[17]又,またその前者,さきのものに命,めいじて言,いひけるはわが兄,あにエサウ汝,なんぢにあひ汝,なんぢに問,とふて汝,なんぢは誰,たれの人,ひとにして何處,いづくにゆくや是,この汝,なんぢのまへなる者,ものは誰,たれの所有,ものなるやといはば
19[18]汝,なんぢの僕,しもべヤコブの所有,ものにしてわが主,しゆエサウにたてまつる禮物,おくりものなり視,みよ彼,かれもわれらの後,うしろにをるといふべしと
20[19]彼,かれかく第,だい二,にの者,もの第,だい三,さんの者,ものおよび凡,すべて群々,むれむれにしたがひゆく者,ものに命,めいじていふ汝等,なんぢらエサウにあふ時,ときはかくの如,ごとく之,これにいふべし
21[20]且,かつ汝等,なんぢらいへ視,みよなんぢの僕,しもべヤコブわれらの後,うしろにをるとヤコブおもへらく我,われわが前,さきにおくる禮物,おくりものをもて彼,かれを和,なだめて然,しかるのち其,その面,かほを觀,みん然,さらば彼,かれわれを接遇,うけいるることあらんと
22[21]是,これによりて禮物,おくりものかれに先,さきだちて行,ゆく彼,かれは其,その夜,よ陣,ぢん營,えいの中,うちに宿,やどりしが
23[22]其,その夜,よおきいでて二人,ふたりの妻,つまと二人,ふたりの仕女,つかへめおよび十,じふ一,いち人,にんの子,こを導,みちびきてヤボクの渡,わたりをわたれり
24[23]即,すなはち彼等,かれらをみちびきて川,かはを渉,わたらしめ又,またその有,もてる物,ものを渡,わたせり
25[24]而,しかしてヤコブ一人,ひとり遺,のこりしが人,ひとありて夜,よの明,あくるまで之,これと角力,ちからくらべす
26[25]其人,そのひと己,おのれのヤコブに勝,かたざるを見,みてヤコブの髀,ももの樞骨,つがひに觸,ふれしかばヤコブの髀,ももの樞骨,つがひ其人,そのひとと角力,ちからくらべする時,とき挫離,はづれたり
27[26]其人,そのひと夜明,よあけんとすれば我,われをさらしめよといひければヤコブいふ汝,なんぢわれを祝,しゆくせずばさらしめずと
28[27]是,ここに於,おいて其人,そのひとかれにいふ汝,なんぢの名,なは何,なになるや彼,かれいふヤコブなり
29[28]其人,そのひといひけるは汝,なんぢの名,なは重,かさねてヤコブととなふべからずイスラエルととなふべし其,そは汝,なんぢ神,かみと人,ひととに力,ちからをあらそひて勝,かちたればなりと
30[29]ヤコブ問,とふて請,こふ汝,なんぢの名,なを告,つげよといひければ其人,そのひと何故,なにゆゑにわが名,なをとふやといひて乃,すなはち其處,そこにて之,これを祝,しゆくせり
31[30]是,ここを以,もてヤコブその處,ところの名,なをベニエル(神,かみの面,かほ)となづけて曰,いふ我,われ面,かほと面,かほをあはせて神,かみとあひ見,みてわが生命,いのちなほ存,いくるなりと
32[31]斯,かくて彼,かれ日,ひのいづる時,ときにベニエルを過,すぎたりしが其,その髀,もものために歩行,あゆみはかどらざりき
33[32]是故,このゆえにイスラエルの子孫,ひとびとは今日,こんにちにいたるまで髀,ももの樞,つがひの巨筋,おほすぢを食,くらはず是,これ彼人,かのひとがヤコブの髀,ももの巨筋,おほすぢに觸,ふれたるによりてなり